お金がない時の乗り切り方14選|お金がない状況別に最適な方法を紹介

お金がない時の乗り切り方14選|お金がない状況別に最適な方法を紹介

「予想外の出費があり給料日までお金が保たない……」
「どうしても欲しい物があるけど手持ちがない……」
「失業して収入がない……」

 

などなど、お金がない状況は誰にでも起こる可能性があります。さらにお金がない時は大きなピンチとして感じられるはずです。

 

お金がない状況を乗り切るための方法としては、なるべく出費を抑えるようにしたり、お金を借りたり稼いだりして手持ちを増やすことができます。

 

しかし、何を始めるにしてもまず冷静に状況を把握する必要があります。状況を打開しようとして失敗しないために、お金がないときの対処法とそれに伴うメリットとデメリットを解説します。

 

目次

 

すぐにお金が必要な時の乗り切り方8選

お金の無い時の乗り切り方1.消費者金融のカードローンを利用する

カードローンは、利用限度額内であれば何度でも利用できるので、困った時はすぐに役立ちます。利用していなければ利息が発生することもないので、契約だけしておくことも可能です。

 

消費者金融のカードローンは、即日融資や無利息期間などのサービス面で充実していますが、金利が高めなので長期利用をする場合は利息に気を付ける必要があります。

 

銀行カードローンの場合は低金利なところが多いですが、消費者金融よりも審査の面で厳しい場合があり、また即日融資に対応していないので、今すぐ借りたいというニーズには応えられません。

 

申し込めるのは毎月安定した収入があり、各会社が定める一定の年齢の範囲内にいる方が対象となります。

 

大手消費者金融のカードローンは即日融資に対応

大手消費者金融の審査スピードは他の金融機関と比べても抜きんでており、申し込んでから最短数十分で審査が完了し融資を受けられます

 

初回契約者に対して無利息サービスを提供しているカードローンなら、無利息期間内に完済すれば利息を支払わずに済みます。

 

無利息期間サービスがない銀行カードローンは低金利といえど利息が必ず発生するため、短期間で返済できるめどがあれば無利息サービスを利用したほうがお得です。

 

高い利便性を持つプロミスの特徴

プロミスはSMBCコンシューマー・ファイナンスの消費者金融でユーザーから非常に高く評価されています。
数多くの特徴があり以下は代表的なものです。

  • 他消費者金融より上限金利が低い(年利17.8%。他社は18.0%)
  • 事前審査が最短15秒で結果が判明
  • 原則24時間いつでも10秒で振込が完了する「瞬フリ」
  • 初回利用日の翌日から開始する無利息サービス

スマホアプリのみで申し込みから借入・返済まで可能で、提携している金融機関やコンビニATMの数が多く、ほぼ全国どこでも利用できます。

 

また、プロミスの無利息サービスは「初回利用日の翌日から開始」と利用を始めない限り適用されません。他社の無利息期間は「契約日の翌日から」開始しますが、利用を急かされないという点でもプロミスの有用性の高さが分かります。

 

審査に自信がない方は中小消費者金融も選択肢のひとつ

既に他社から借り入れがあり、大手消費者金融のカードローンの審査に通らないという方は中小消費者金融が選択肢のひとつになります。

 

中小消費者金融は、大手消費者金融のように利用者の属性を機械的に判断せず、担当者が自ら調査し融資の可否や融資額を決定します。大手消費者金融の審査に落ちた方でも返済能力に問題ない、という審査結果を出してもらえれば融資してもらえるでしょう。

 

人力で各項目のチェックやヒアリングなどを行うため、審査には時間がかかります。即日融資を希望している場合は、特定の時間までに契約しなければならないなどの条件があるので、利用を検討している中小消費者金融のサービスを確認しておきましょう。

 

特に銀行振込でキャッシングする場合は、銀行の営業時間を考えなくてはなりません。一般的に振込キャッシングは振込手続きが15時までに完了すればその日のうちに行われるので、14時までに審査を完了すれば申し込んだ当日にお金を借りられます。

 

即日振込みキャッシングを希望するのであれば、できるだけ午前中には申し込みを完了させておきましょう。

 

お金がない時の乗り切り方2.クレジットカードを活用する

クレジットカードがあればお金がなくても一時的にしのげます。日本のキャッシュレス化は急激に進化し、大抵のショッピングやサービスの利用はクレジットカードで決済できるからです。しかも現在はクレジットカードの利用範囲が広くなり、公共料金や電車の運賃、コンビニの支払いもカードで可能です。

 

キャッシング機能を利用すれば現金を引き出すことも可能なので、カード払いに対応していない場所に行くときでも安心です。

 

利用した金額は支払日に一括払いが基本ですが、一括払いが無理ならリボ払いや分割払いに変更してもよいでしょう。

 

クレジットカード払いだとお金を使ったという認識が弱くなることがあります。しっかり管理せずにいると、請求書の金額がとんでもないことになりかねません。また、キャッシング枠の金利は18%程度と消費者金融並みの利率である点も注意が必要です。

 

お金がないときにクレジットカードを使うときは、利用金額が大きくならないように細かく確認しながら使いましょう。

 

即日発行可能なクレジットカード

クレジットカードを持っていないという方は、即日発行可能なクレジットカードを申し込みましょう。

 

無人契約機やサービスカウンターで申し込めばその場でカードを発行してもらうことができます
例えば、アコムが発行するACマスターカードは無人契約機「むじんくん」を利用すれば申し込んだその日にカードが手に入ります。また、セゾンカードやエポスカードといった一部の流通系クレジットカードも対応するそれぞれのサービスカウンターでカードが受け取れます。

 

店舗やサービスカウンターで申し込むとそこで審査が始まるので、しばらく時間がかかります。流通系カードの場合、本カードが到着するまで仮カードなどで対応することもありますが、利用は指定されている店舗に限定されます。

 

カードレスで利用したい方は、デジタルカードを申し込むことができます。カード本体はなく、スマホアプリに会員番号やセキュリティコードなど必要な情報が含まれており、スマホ決済やネットショッピング、カード会社が提供しているサービスが利用できます。

 

カードの郵送を待つ必要がないためすぐに利用できるのが大きな特徴で、例えば、三井住友カード(NL)やJCB CARD Wなどのクレジットカードは最短5分でデジタルカードが利用可能になります。

 

キャッシング枠の現金化はNG!

いくらお金に困っていてもクレジットカードでしてはいけない行為があります。それは「クレジットカードのキャッシング枠の現金化」です。

 

キャッシング枠の現金化は、商品やサービスをクレジットカードで購入させ、手数料を差し引いた金額を利用者に支払う方法です。

 

厳密に言うとこの換金法は違法ではないものの決しておすすめしません。ショッピング枠の現金化は各カード会社が禁じているからです。もし発覚するとカード会社から強制解約され、残っている債務の一括返済を求められます。

 

クレジットカードの強制解約は事故情報として信用情報機関に記録され、その間は新たなローンやクレジットが利用できなくなります。

 

なにより、キャッシング枠の現金化は闇金や悪徳業者が行っている場合が多く、高い手数料を取られたり、詐欺にあったりするなど、犯罪に巻き込まれる可能性があります。

 

お金がない時の乗り切り方3.スマートフォンのキャリア決済を活用する

スマートフォンのキャリア決済は、NTTドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアが提供している、ネットショッピングやネットコンテンツの料金を月額料金と合わせて支払うサービスです。キャリアによっては、実店舗や公共料金の支払いも可能です。

 

限度額は利用者の年齢やキャリア利用期間で異なり、1~10万円の間で設定されます。対応できる場面は限られてきますが、給料日までのつなぎとして利用するには十分でしょう。

 

支払いは、翌月の支払日に一括で行う必要があります。分割払いはできないので、使いすぎには注意が必要です。

 

キャリア決済での厳禁行為

キャリア決済でも、クレジットカード同様現金化が行われており、各キャリアはこれを禁止しています。闇金や悪徳業者と関わることになりやすく、そうでないとしても高額な手数料を払わされて大変な思いをすることになるからです。

 

また、現金化の事実が発覚すると契約しているスマートフォンを強制解約されてしまいます。生活に欠かせないスマートフォンを失うのは生活を送る上で大きな痛手となるでしょう。

 

お金がない時の乗り切り方4.後払いサービスを利用する

スマートフォンのアプリには後払いできるものもあります。欲しい物があった時に、また食事などをしたい時に手持ちがなくても後払いサービスがあれば安心です。

 

また、お金を借りる事に対して抵抗感を感じても、後払いサービスであれば抵抗なく利用できる方はいるのではないでしょうか。ただし、手数料が発生するため利用条件をしっかりと確認してください。

 

例えば、スマホ決済アプリのメルペイでは後払いサービス「メルペイスマート払い」を利用できます。

 

利用方法は、精算時に「メルペイスマート払い」を設定すれば完了します。設定すると当月の1日から末日までの利用代金を翌月の好きなタイミングで支払えます。

 

支払いは、「自動引き落とし」「メルペイ残高」「コンビニ/ATM払い」の3通りから選択できます。ポイントを利用しての支払いも可能なため(制限あり)、メルカリの利用頻度が高い方はお得です。

 

なお、メルペイスマート払いはメルペイをインストールしていれば利用できるわけではありません。メルカリやメルペイのユーザーの利用頻度により段階的に運用されます。

 

審査なし、年齢制限なしで利用可能な後払いサービス

バンドルカードはVISAのプリペイドカード機能を持つアプリで、審査なし、年齢制限なしで利用できます。VISAの加盟店であれば実店舗、ネットショッピングを問わず利用することができます。

 

基本的に事前にチャージする必要がありますが、「ポチッとチャージ」という後払い機能も付いています。

 

「ポチッとチャージ」は、1回につき3,000円から利用可能な上限金額までの金額を入力しチャージすれば即利用できます。翌月末日までに銀行やネット銀行、コンビニ経由でチャージした金額と手数料を一緒に支払います。

 

手数料はチャージした金額に応じて変わりますが、そこそこ高額に設定されているので、連続使用は控えたほうが良いでしょう。

 

お金がない時の乗り切り方5.即日払いのバイトで働く

仕事がなくてカードローンが利用できない方は、即日払いのアルバイトを探すとよいでしょう。

 

求人サイトには即日払いのアルバイトが多数掲載されています。職種はイベントスタッフ、工場の軽作業、データ入力、物流センターの仕分けなど多種多様な案件があります。

 

また、Uber Eatsなどのデリバリーサービスに登録しておくと好きな時間にすぐ仕事ができます。

 

闇バイトは絶対にダメ!

SNSでのアルバイトの募集、特に高額な報酬を提示しているものは絶対に関わらないようにしてください。

 

ほとんどのケースで犯罪に加担させられる可能性が非常に高いからです。特殊詐欺の受け子や掛け子、違法物の運搬、強盗の実行犯などにされたという話はニュースでもよく取り上げられています。

 

また、勤務先が海外となっている場合は、パスポートを取り上げられて監禁状態で働かされるというケースもあります。

 

求人サイトの中にも怪しい案件が紛れていることがあるので、仕事は慎重に選ぶ必要があります。

 

お金がない時の乗り切り方6.身の回りのものを活用する

身の回りに金銭的価値があるアイテムがあれば売却してお金を手に入れられます。

 

売却可能なもの一覧
本/CD・DVD/家具/ブランドバッグ/デジタル家電/腕時計/宝飾品/ゲーム機/ゲームソフト/洋服/アニメグッズ/着物/楽器/トレーディングカード

 

これらのアイテムをリサイクルショップやリユースショップに持ち込めばその日のうちにお金が手に入ります。ただし、売値はその店の基準で判断するため希望の価格で売却できない可能性もあります。

 

この他にも身の回りのアイテムを利用してお金を借りる方法や、売却する方法があります。

 

質屋でお金を借りる

売却したくない宝飾品や腕時計、ブランドバッグ、家電などを質屋に預ければその日のうちにお金を借りられます。質入れする際は身分証明書が必要になるので必ず持っていきましょう。

 

借りられる金額は鑑定額の7~8割程度、金利は月利1%~8%となっており消費者金融よりも高く設定されています。返済の督促はありませんが、3ヶ月経過すると「質流れ」となり、商品として店頭に並びます。

 

物品が必要のないものであるなら売却してしまうとよいでしょう。質入れの時よりも高額査定をしてもらえます。

 

即金アプリを活用する

「即金アプリ」を使えばスマホだけで手続きが完了しますが、現金そのものの引き出しは数日掛かる場合があります。

 

売りたいアイテムを写真に撮って査定を依頼し、仮査定された後、アイテムを送金して本査定をしてもらいます。金額に合意したら即金アプリ内の「財布」にお金が貯まり、出金ができるようになります。また、アプリによっては先払いが可能なものもあります。

 

代表的な即金アプリには「CASH」や「そっきん」があり、それぞれ買取商品に特徴があります。

  • CASH:ファッションアイテムやスマートフォン、金券など
  • そっきん:スマートフォンや家電など

即金アプリの中には悪質なアプリもあるのでご注意ください。トラブルに巻き込まれないためにも発行会社や口コミ情報は必ずチェックした上での利用をおすすめします。

 

お金がない時の乗り切り方8.家族や知人からお金を借りる

家族や知人都のお金のやり取りは、審査がなかったり高い金利がなかったりするため楽に思えるかもしれませんが、ひとつ間違えると関係が壊れてしまうという大きなリスクを伴います。

 

家族や知人からお金を借りる際には誠実な態度で接するよう心がけてください。さらに、親しい間柄だからこそお金の貸し借りをする際には借用書の作成をおすすめします

 

借入額や返済時期などは事前に決めていても、トラブルになると「言った、言わない」の堂々巡りになる危険性があるためです。

 

時間に余裕がある時の乗り切り方6選

お金がない時の乗り切り方9.勤務している会社から借りる

勤務中の企業からお金を借りる場合は「給料の前借り」と「従業員貸付制度」の2通りの方法があります。

 

給料の前借りは法律で認められた正当な行為

給料の前借りは労働基準法25条に定められている正当な行為で、勤務している労働者であれば誰でも利用できます。

 

ただし利用条件は限られており、「結婚」「出産」「疾病」「災害」「死亡」「やむを得ない事由による1週間以上の帰郷」など非常時にお金が必要な場合と定められています。

 

前借りできる金額は「既に勤務した分の対価のみ」で、1ヶ月の給与を丸々借りられるわけではないのでご注意ください。

 

従業員貸付制度があれば低金利でお金を借りられる

従業員貸付制度は福利厚生の一環の制度です。前借とは違って誰でも利用できる制度ではなく、この制度を採用している会社に勤務している方のみが対象です。金利は1%~4%程度と非常に低く、返済は支払われる給料から差し引かれます。

 

利用条件は企業によって異なり「利用目的が限られている」場合もありますし、「保証人が必要」な場合もあります。今すぐに利用しないとしても条件を確認して、いざという時に備えておきましょう。

 

お金のない時の乗り切り方10.生命保険の契約者貸付を利用する

積立型の生命保険、例えば終身保険や養老保険のような保険に加入している方は、解約返戻金を担保に「契約者貸付」を利用できます。解約返戻金(かいやくへんれいきん)がある商品すべてで貸付制度が適用されているわけではないので、確認しておきましょう。

 

審査は行われず手続きのみで利用できます。借入限度額は解約返戻金の7割~9割で、金利は3%~8%の間で設定されます。

 

毎月返済する義務はありませんが、複利で計算されるため利息の負担は時間がたつほどに大きくなります。また、解約返戻金を超える借り入れを行うと保険が解約されてしまったり、保険金が支払われるときに貸付金や利息分があるとその金額分差し引かれたりとデメリットも多いので、できるだけすぐに完済したほうがよいでしょう。

 

お金がない時の乗り切り方11.銀行のカードローンを利用する

銀行カードローンは、カードローンの中では最も低金利で利用できるというメリットがあります。また、申し込んだ当日に借り入れができる銀行もあるので、審査スピードがも徐々に上がってきています。

 

審査の厳しさは変わっておらず、警察庁データベースとの照合や保証会社の審査は引き続き行われてます。また、自主的な総量規制も適用しているので、融資額は消費者金融とそれほど変わりません。

 

ただ、銀行が提供している安心感や信頼感は特に大きく、金融事故を起こしたことがない比較的時間に余裕がある方におすすめの方法です。特にすでに口座を開設していて取引がある場合は審査や金利などで優遇される可能性があります。

 

お金がない時の乗り切り方12.オークションやフリマサイトを活用する

時間はかかりますが、オークションサイトやフリマサイトでいらなくなった身の回り品を売ることもできます。

 

即金アプリと違い、フリマサイトなどでは個人的にはゴミと感じる物でも思いがけず値が付くことがあります。例えば、割れた食器などは即金アプリでも質屋でも取り扱い不可ですが、フリマサイトの場合、「割れた食器で金継ぎの練習をしたい」という方が購入するケースがあります。

 

もちろん状態の良い物のほうが正規の値段とはいかなくても高値で購入してもらいやすいですが、購入者のニーズに合えばゴミとして捨ててしまうような物でも売れることがあるので、覚えておくとよいでしょう。

 

お金がない時の乗り切り方14.公的融資を活用する

共働きでも収入が低く生活が苦しい、仕事を失ってしまい就職活動をしているけれどなかなか仕事が見つからない、けがや病気、介護などで働けないなど、困難な状況にある方は、生活保護や総合支援金といった公的融資制度を利用できます。

 

審査は数週間~1ヶ月程度かかるので、すぐに利用できるわけではありませんが、生活を支え、立て直しを図る方には大きな助けとなります。保証人がいれば無利子で利用でき、借りた分だけを返済していけばよいので負担も少なくて済みます。

 

公的融資制度は、利用条件が厳しく定まっているので困窮しているからと言って誰でも利用できるわけではありません。例えば、「生活福祉資金」を利用できるのは下記の条件を満たしている方に限られます。

  • 低所得世帯:年収が市町村民税非課税程度で、支援することで生活の立て直しが可能と認められ、他の機関から資金を借りることが困難な世帯
  • 障害者世帯:身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者や障害者総合支援法によるサービスを利用している者などがいる世帯
  • 高齢者世帯:65歳以上の日常生活上療養または介護を要する高齢者がいる世帯

支援制度は数多くあり、内容によって利用条件も変わってきます。中には、就職や転職を前提としたスキルアップに利用できる物もあります。

 

お金の返済に困った時には

「お金がない」状況のひとつに「既に借り入れしている金融機関の返済ができない」方もいるでしょう。返済に困った方向けの乗り切り方を紹介します。

 

おまとめローンを活用する

「おまとめローン」は、複数の金融機関から借入れている方が借換えを行い一本化するためのサービスです。

 

借金を一つにまとめるという特性上、貸付金額は大きくなりがちです。しかし、おまとめローンは顧客に有利となる貸付であるため総量規制点の『例外』に該当します。つまり、年収の3分の1を超える貸し付けが可能なのです。

 

ただし、おまとめローンを利用する方は申し込み時点で複数の金融機関から借り入れている状態であるため、審査は通常のカードローンやキャッシングより厳しく慎重に行われます。

 

完済できそうにないときは債務整理も検討できる

収入がなくなり返済ができない、借入件数が多くて完済できそうにない、といった状況の方は「債務整理」をして合法的に借金を減額あるいは免除することも検討できます。

 

任意整理

裁判所を間に入れずに債権者と直接交渉し、利息分を減額あるいは免除してもらう手続きです。元金はそのまま残りますが、過払い金などがあればその分は減額してもらえることもあります。原則3年(最大5年)の返済期間をもらい長期的に返済していきます。
交渉には比較的応じてもらいやすいのですが、条件を提示されることも少なからずあり、希望する形で和解が成立しないこともあります。
任意整理は、個人信用情報機関に5年登録されます。

個人再生

裁判所に認可してもらう必要のある手続きです。負債額は原則5分の1(最大10分の1)まで減らすことができます。
利用できるのは返済能力があり、負債総額が5,000万円以下の個人や事業主です。
個人再生を行うと全債権が対象になりますが、住宅ローンに関しては「特則」を適用することで除外することができます。
個人信用情報機関への登録期間は5年~10年です。また、官報に名前や住所が記載されます。

自己破産

返済が不可能であることを裁判所に認めてもらい、借金の返済を免除してもらう手続きです
不動産や車といった資産は確実に没収され、一部の生活必需品のみ手元に残ります。
借金が免責されるという以外はデメリットのほうが大きいので、最終手段ととらえておきましょう。
個人信用情報機関への登録期間は5年~10年、官報に名前や住所が記載されます。

 

債務整理を行った事実は個人信用情報機関に最低5年は記録され、その間は新規にローンを組むことはできなくなります。また、登録機関が終わっても債務整理をした会社の記録には残り続けるので、その会社やその会社が保証会社になっている金融機関から借り入れることはできません。

 

お金が無くて困っても絶対にしてはいけないこと

「クレジットカードのキャッシング枠の現金化」「スマートフォンのキャリア決済の現金化」「闇バイト」以外にも安易に手を出してはいけない行為があります。

 

計画性のない借金

カードローンやキャッシングは気軽にお金を借りられるものの、長期間利用していると支払う利息も大きくなります。しかも、毎月の返済金額が小さいこともあり、元金がなかなか減りません。

 

無計画に借入を行い、結果的に毎月の返済が苦しくなると返済のために新たな借入を行う方も少なくありません。いわゆる多重債務という状況ですが、この状態になるとそう簡単に借金生活から抜け出せなくなります。

 

違法金融業者(闇金)からの借り入れ

闇金やソフト闇金などの違法業者は「ブラックOK」「無職でもOK」など、誰にでも簡単にお金を貸すような宣伝をしています。切羽詰まった方にはとても魅力的に映るかもしれませんが、絶対に関わらないでください。

 

闇金は法定金利を遥かに超える金利でお金を貸付、返済不可能な状態に追い込んできます。返済できなくなるとあらゆる手段で取り立てを行い、それでも支払えないと様々な犯罪行為に加担させてきます。女性の場合は強制的に風俗で働かされる可能性もあるでしょう。

 

SNSでの個人間融資

個人間融資は、掲示板やSNSで情報交換しお金の貸し借りを行う行為です。個人間の貸し借りは違法ではありませんが、不特定多数に「融資します」と呼びかける場合には貸金業法登録が必要になります。つまり、掲示板やSNSで融資を呼びかけは違法行為ということになります。

 

また、個人間融資の中には闇金や違法業者などが紛れていることが非常に多く、下記のような様々な危険な目に合う可能性があります。

  • 手数料や保証金を請求しお金を振り込まない詐欺行為
  • 伝えた個人情報が売買される
  • 望まないタイミングで無理やりお金を振り込む押し貸し
  • 利息の代わりに性行為を要求するひととき融資

個人間融資は、犯罪の温床といっても過言ではありません。

 

ギャンブルで一攫千金を狙う

ギャンブルはお小遣いで少し楽しむ程度であれば問題ありません。しかし、お金を稼ぐ手段としては最低の方法なので、絶対にしないでください。

 

フィクション世界では一攫千金を狙う方法として描かれますが、現実では一攫千金を狙うどころか無一文になる、あるいは借金を抱えてでもやろうとする依存性の高い娯楽です。

 

金銭感覚が狂いやすいという特徴とも相まって、より経済的に苦しい状況に追い込まれてしまうでしょう。

 

お金がない状況を避けるには

お金がなくなると精神的な余裕がなくなり余計なプレッシャーを感じながら日々を過ごさなければいけません。精神衛生上、お金がない状況は避けたいものです。

 

お金がない状況を避けるための方法を紹介します。

 

家計を管理する

クレジットカードや決済アプリなどカードレスでの支払いが増えてきており、以前よりもお金を使っているという意識が薄れやすくなっています。そのため、知らない間に支出と収入のバランスが崩れてしまっているということもあります。

 

なかなかお金が貯まらないという方は、家計簿をつけて何にどれだけお金を使っているか確認してみましょう。家計簿で支出を記録し、自分が何にお金を使っているか時間を置いて見直せば削れる出費に気づけます

 

家計簿アプリの中にはレシートを撮影するだけで記録をつけてくれるものなどもあるので、使いやすいアプリを探すとよいでしょう。

 

出費を減らせそうであれば、その分を貯金に回すことで将来や万が一の時に備えておくことができます。

 

節約をする

出費を見直して様々な工夫で節約することができます。

 

見直しできる出費の一例

  • 通信費:スマホやインターネットを安いプランに切り替える。スマホの場合自分が必要としている機能(データ量や通話など)を含めた料金をしっかり合算して比較する。
  • 光熱費:安いプランや会社に切り替えることも可能だが、アンペアを下げるだけでも節約できる。子供が成人して独立している場合、居住人数に対しアンペアが大きい場合があるため、確認してみるとよい。
  • 食費:できるだけ外食は控えて自炊する、安くなっているときにまとめ買いをする、プライベートブランドを購入する、ポイント払いを多用するなど、必要な食事量そのものはなるべく減らさない形で工夫する。

この他にも、毎月の支払いで見直せるものがないか調べてみましょう。ただ、あまりにも行き過ぎた節約はストレスになるので、バランスは大事です。

 

副業・転職で収入を増やす

今の給料が低くて節約しても効果がないという場合は、収入を増やすことで対応しましょう。今よりも給料が多いところへ転職したり、副業を始めたりすることができます。

 

転職情報サイトに登録しておけば働きながら情報収集ができます。サイトでは給与査定を行っているので自身の給与が適正か確認することもできます。また、ビズリーチやリクルートダイレクトに登録すれば、企業や転職エージェントからスカウトを受けられます。

 

副業をするならUber Eatsなどのデリバリーサービスは隙間時間で仕事ができますし、イラストや手芸など趣味と実益を兼ねたスキルを持っているなら家からリモートワークができるかもしれません。